手ぬぐいの生地は大きく分けて、総理(文)と岡・特岡の二種類があります。
それぞれの特徴とはどのようなものか見ていきましょう。
総理(文)は、糸の太さが20番手と呼ばれるやや太めの糸で織られています。
糸が太いため、糸目がやや粗くざっくりとした風合いが特徴です。
通気性、吸水性に優れ、よく水を吸いすぐ乾きます。
最初はやや硬さを感じる場合もありますが、使い込むほどになじんで柔らかくなります。
用途としては、剣道などの汗をかくスポーツ時に使用したり、台所のふきん・手ふきなどに最適です。
染めを施すと、繊細な柄では繊維にそってにじみが出やすい場合もあります。
岡・特岡は、糸の太さが30番手の細めの糸で織られた生地です。
より目の細かい方を特岡と区別しています。
きめ細かく、肌触りがなめらかという特徴があります。
しっとりと身体に沿う柔らかさがあり特岡は浴衣や甚平など衣服にも使用されます。
糸の目が細かいため、繊細な染めにも適しており、美しいデザインが可能です。
どちらの生地を選ぶかは好みや用途、予算などにより一概に言うことはできません。
例えば、企業の挨拶で配るのであれば総理(文)、結婚式の引き出物など記念品などであれば特岡、
などそれぞれに適した手ぬぐいがあります。
また、プリントか染めか、デザインの繊細さなどによっても変わってきます。
手ぬぐい制作をお考えであれば、専門のスタッフのいるお店にまずは相談してみましょう。
目的に合ったタイプをアドバイスしてもらうことができます。